採用システム-その2.中途採用(人材紹介会社)

2.中途採用

 時間をかけて採用した人材を育成していくという新卒採用は今でも、人材採用の主軸となっているが、中途採用を活用する企業も増えてきている。企業が中途採用を行う理由としては、以下のようなものが挙げられる。1)組織内に新卒者向けの育成プログラムやノウハウがない。2)中枢となる人材が組織からいなくなってしまった。3)緊急かつ重要な業務を担当する適切な人材が組織内にいない。

以上のうち、1)のような理由で中途採用を行う企業は、経営資源の乏しい中小企業に多いといわれている。2)3)の背景としては、時間をかけて人材を育成する余裕がないことが挙げられる。経営環境が激しく、その変化についていくためには即戦力の人材が必要とされるということである。同時に、近年中途採用市場が急速に拡大してきているという事情もある。中採用市場から人材を確保する方法としては、企業自らが募集~採用を行う方法と、人材紹介会社を活用する方法がある。

《人材紹介会社》

 人材紹介会社は中途採用市場の拡大に伴って、増加している。人材紹介会社は様々な切り口から分類が可能である。候補となる人材の供給方法から分類すると、人材紹介会社は登録型とヘッドハンター型に分けられる。

   ヘッドハンター型

 ヘッドハンター型の人材紹介会社では、候補となる人材に転職の意思があるかどうにかかわらず、クライアントである企業の求める条件に合致する人材を探し出してくる。見つけてきた候補者に転職の意思がない場合は、転職に興味をもってもらうことから始めることもある。

②登録型

 一方登録型の人材紹介会社の場合は、転職希望者にあらかじめ希望する雇用条件を登録してもらい、採用側の企業ニーズに合わせて人材のマッチングを行うというものである。

また、紹介手数料の支払い方法によっても分類することができる。成功報酬型とリテーナー型である。成功報酬型の場合は、候補人材が転職して入社した場合、その年俸の一定割合を成功報酬として人材紹介会社に支払うというものである。リテーナー型の場合は、採用結果の成否に関わらず、所定の報酬で一定期間候補者探しを行うというものである。

 この他にも、得意とする業界等によっても分類することができる。ある程度規模の大きい企業では、目的に応じて複数の人材紹介会社を使い分けているという企業もある。ここまでは、新卒・中途採用という採用方法に基づいて採用システムを見てきたが、ここからは、最近の採用に関するシステムに関する動向について見てみることにする。最近の採用システムに関するトピックとしては「総合職離れ」「プロフェッショナル志向」「再雇用」のようなものが挙げられる。