Critical Thinking(クリティカルシンキング)は直訳すると「批判的思考」である。物や情報に対してまず疑問を持つ、という思考法である。しかし、何でもかんでも批判すということではなく、また、否定するということでもない。クリティカルシンキングを活することにより、常識やバイアスに気づき、視野を広げ、できることの幅が広がる。どん人も多かれ少なかれ思考に偏りがあり、自由な思考を阻害する。例えば、次のような「10の思考バイアス」から自由になるためには、意識してバイアスから逃れることが大事である。
・10のバイアス
① 結論ありきで考える:初めから結論を決めた上で、その結論に結びつく都合のいいことだけを集め、それに反するものは除外する。
② 新しいものを軽視する:新しい情報や事実が見つかっても、従来からの考え方に固執して、考え方を変えることができない。
③ 新しいものを重視する:新しい情報が入ってくると、それを優先しがちで、古いものは視、または無視してしまう。
④ 自分の記憶に依存する:自分がすぐに思い出せることだけに頼り、人に訊いたり、関連報を集めることを怠る。
⑤ 初期情報に依存する:情報は常に入れ替わってくるものであるにもかかわらず、初期に仕入れた情報だけに依存して考えを進めてしまう。
⑥ 相関関係と因果関係を取り違える:何らかの相関がみられる2つのことに対して、因果関係があると捉えてしまう。
⑦ 経験が邪魔をする:過去の知識や体験に縛られて、ニュートラルな視点から新たな発想をすることができなくなる。
⑧ 他責で考える:上手くいったことは自分の功績と考えるが、上手くいかなかったときは、運が悪かったとか、他人のせいだと考える。
⑨ 希望的観測で考える:客観的な事実に基づかない、将来こうなってほしいという希望だけで、予想を立ててしまう。
⑩ 不確実性を過小評価する:ポジティブシンキングが行き過ぎて、認識しておくべき将来の不確実性を過小評価してしまう。
クリティカルシンキングとは、論理的・構造的に思考するパターンのことを指し、自分が普段無意識にとっている行動や考え方を意識化し、客観的かつ分析的に振り返るという意味に用いられる。組織でクリティカルシンキングを活用することで、主体的解決者として、計画立案や問題解決、そして意思決定の基盤・技術を築くことができる。また分析、推論、伝達といったクリティカルシンキング・スキルは円滑なコミュニケーションにおいても重要であるが、上記のようなバイアスが入り込む隙を意識しなければならない。そのために、トリプルシンキングが必要になるということである。