マトリックスをマーケティング戦略の指針として役立てる

 

マインドサイト・マトリックスはそれぞれの動機づけの関係性をわかりやすくまとめている。例えば、自社の製品カテゴリーに関連した動機づけ(消費者に自社のブランドを選ばせる動機づけ)がこのマトリックス内で"配置されているのか"がわかると、そのマトリックスの「行」と「列」からマーケティング戦略の指針として役立てることができる。

 まず、マトリックスの「列」からわかるマーケティング戦略は、製品カテゴリー/ブランドと関係の深い動機づけ:マーケティング戦略が集中すべきものは、第1列 内発的動機づけでは、消費者が自身と向き合い、自分について考えている姿を思い描く。消費者の自信、自立、プライドを思い描く。

 第2列 道具的動機づけでは、消費者が物質世界と関わっている姿、物を動かしたり変えたり、何を成し遂げているところかを思い描く。消費者の能力や実行力を思い描く。第3列 対人的動機づけでは、消費者が職場や社交の場で他者と一緒にいるところを思い描く。消費者の共感や思いやりの能力、同じ特性を共有する人への高い評価を思い描く。

 次に、マトリックスの「行」からわかるマーケティング戦略は、製品カテゴリー/ブランドの動機づけが重点を置くもの-1行目 将来への期待:選ぶべきマーケティング戦略では、自社の製品によって生まれる新たな可能性、その製品が可能にする「明るい未来」を提示する。消費者がどんな希望をもち、何に興奮するかという点から彼らを表現する。

 2行目 現在の経験:自社の製品によって可能になった「素晴らしい瞬間」についての具体的なストーリーを考える。素晴らしい瞬間、それがまさに起っている瞬間になっている消費者の姿を思い描く。3行目 過去の行動の結果:消費者が自社の製品から得られるはずのすばらしい結果を描いてみせる。その誇りと満足の感情を生み、周囲の人からの反応もよくなることを示す。

 こうした思考を繰り返すことによって、マトリックスの9つの動機づけをどのようにマーケティングに応用するかについて、豊かな情報を手に入れることができるようになる筈である。また、マトリックスを構成する行と列に基づいた動機づけマーケティング戦略も明らかになっていく。つまり、人間の動機づけの背景にある感情の仕組みがマスターできるということである。