具体的には、メンバーを引っ張るなどして周囲を巻き込み、組織の目標を達成するように働きかけ、フォロワーに意識の変化を促す。そのためには、「何のために」「何を目指して」という目的や目標が明示されていなければならない。リーダーが示したビジョンがメンバーから受容されている状態において、リーダーシップ機能が発揮されることになる。
しかし、一般的には、フォロワーが良い成果をもたらしたとき、その時のリーダーはリーダーシップを発揮したと評価されるのが通常である。この場合のリーダーが、自分の方針に従わなければ、罰則を与えるといった方法で、フォロワーの意識を強制的に変えさせた結果であるとしても、リーダーシップに対して高く評価されるというのが現実である。
もちろん、状況によっては、叱咤激励するというのもリーダーの役割として正当化されることもあり得るが、本質的には、フォロワーが組織の目的に対して、積極的に貢献しようという意識がなければ、リーダーシップを発揮したことにはならないわけであるから、リーダーは、フォロワーの意識の変化を促すために、どのように行動したかが問題である。
すなわち、リーダーは、単に目標設定をしてフォロワーに示すだけでは、リーダーシップを発揮したとは言えない。リーブー自身がまず、組織が設定したミッションや経営理念に基づいて設定されたビジョンを理解した上で、フォロワーと十分に対話し、「何故われわれは、それを達成すべきなのか」「どのようにすれば、それを達成できるのか」を共有する。
結果を出しているリーダーの行動は、フォロワーとの対話により、まず、良好な人脈を築き、目標達成の意義を共感し合える文化(チームカラー)を作り上げる。そして、目標を達成させるためにはどんな課題があるか、それを克服するためにはどんな戦略や戦術が必要かについても話し合う。つまり、結果ありきでは真の協働体制は築くことは出来ない。