ロジックツリーは「論理の木」とも呼ばれ、大きな問題点から多くの原因や要因がツリー状に枝分かれしていくことから、そう呼ばれている。たとえば、「売り上げの減少」という問題を構造的に捉えるとすると、その原因は、まず「顧客の減少」と「客単価の減少」にわけられ、前者はさらに「新規顧客の減少」と「既存顧客のリピート率減少」になる。
後者は、「商品単価の減少」と「顧客一人当たり購入点数の減少」に分けられる。このように書き出してみることのメリットは、1)一見複雑に思える問題点であっても、細分化することで可視化でき、分析者の頭のなかが整理できる。2)現場レベルでは、議論を交わすとき、論理のズレが生じてしまうことが多いが、そうした階層レベルのズレの防止にも役立つ。
ロジックツリーをつくるポイントは、まず一つは、同じレベルの枝では、分類基準が揃っていること、二つ目は、分解した要素にモレやダブリがないことである。そして三つ目は、上位概念から下位概念への分解は2ないし3(多くても5)程度で抑えることである。階層を多くすると、内容が把握しづらくなり、モレやダブリが発生する可能性も高くなる。
問題解決のために仮説を立てる場合でも、可能性のある角度から考えることが必要であるため、やはり、ロジカルシンキングによるツリー構造にして仮説を検証するときにも使われる。ただし、階層構造にして整理するという意味ではおなじであるが、仮説を出発点としているので、仮説思考によるツリーは、「イッシューツリー」と呼ばれることもある。
例えば、「新規顧客を増加させるための販売促進」を仮説ツリーにするとした場合、「新規顧客を増加させ売り上げを伸ばす」と「既存顧客で売り上げを伸ばす」に分解され、前者は、「新規顧客のニーズを満たす商品開発」と「新規顧客のニーズを満たす価格戦略」となり、後者は、「新規顧客に販売するチャネル強化」と「新規顧客を集客する販促」となる。