安値優先シニア

 

 リタイア層が多く、小遣いは平均の8割程度で、6グループの中で最も少ない。とにかく価格第一主義で安いものを求める節約志向が強く、購入ブランドはその都度選ぶ浮動層である。買い物はスーパー、コンビニなど近場でする。趣味やスポーツには消極的である。男女比は、男性66.7%、女性33.3%で男性の比率が最も高いが、平均年齢は平均的である。

 1カ月の小遣いは、25,600円と低いが、幸福度は平均をやや下回る程度の75.6点である。世帯主の有職率は36.5%であることをみると、リタイアしている世帯主が多いようである。大学・大学院卒が半数を占めているが、携帯電話を使いこなす人がやや少ないことなど、情報への感度が全体的に低い。買い物行動は、気に入ったモノでも高いものは買わない。

 とにかく徹底した価格コンシャスで、当然のごとく新商品への興味も薄く、食品も同じブランドを買うことが多い。その一方でほとんどの項目で、お気に入りのブランドはなく、買うものは毎回選んでいる。日用品についてもほぼ同じで、購入する商品を事前にメモして価格の安いものを優先し、無駄なものは買わないようにしているという徹底ぶりである。

 買い物の場所は、通販や100円ショップをよく利用し、デパートやアウトレット、高級スーパーの利用は少なく、価格を比較して安物を買うようにしている。スポーツなどに対しては消極的で、趣味も少なく旅行にもあまり出かけない。しかし、健康にだけは気を遣い、8割の人が健康には自信を持っているという、内向き志向の健康意識の持ち主である。

 このように健康には自信を持っていると言いながら、食品はレトルトやインスタント食品への抵抗はなく、出来合いの総菜をよく利用し、週に1度は弁当惣菜で済ませるという食意識である。ファッションなどにも無関心で、衣服にお金をかけることはない。このように、おしゃれ意識ばかりではなく、購買態度・購買行動ともに極めて保守的な層である。

 この層へのアプローチはかなり困難であるが、最も消費感度が低いというところに着目すると、PBや特売などによる価格訴求が有効のようである。つまり、リタイア後の男性層に典型的なパターンであるため、安値価格以外には反応しないという特徴を持っている。したがって、チラシなどにより、特売などの価格訴求を前面に打ち出すことが有効である。