買い物は楽しいと思っているが、価格よりも品質を優先し、無駄なものは買わず、よく吟味して購買を決定する堅実派である。他のグループに比べ年収も小遣いも少なめだが、文化芸術系への関心が高く、スポーツなどでの消費機会が比較的高い。男女比は、男性47.6%、女性52.4%、世帯主の有職率も33.3%と低く、幸福度も低い方に属している。
女性がやや多く、平均年齢は69.4歳とやや高めで、3人に2人はリタイア層である。情報リテラシーとしては、携帯電話とパソコンが基本で、スマホやタブレットの利用こそ少ないが、その分、携帯電話やパソコンを使いこなしている。何といっても、無駄なものは買わないという意識が強く、新製品への興味はあるものの、よく見極めて堅実に決定する。
食品や日用品に対しては、チラシを見てメモをとり、できれば使い慣れた食品を使い続けたいと思っており、衝動買いはしないようにしている。日用品は安いときにまとめ買いをし、チラシを細かくチェックしておき、事前に買う商品を決めてから買い物に出かける。買い物は、品揃えを重視し、近所のスーパーや楽天などのネットショッピングも利用する。
ウォーキングや散歩、サイクリングなどを楽しむだけでなく、映画やコンサートにも出かけ文化的な趣味にも関心が高い。そして、健康面では、栄養バランスに気を遣った食生活をしながら、趣味を楽しみ、笑うことに心がけるという、心と頭の健康のバランスを維持しようとしている。そのため、国産の食材にこだわり、高くても旬の食材を摂っている。
その他、おしゃれにも独特のこだわりがあり、なるべく人と違ったものを選び、自分らしさが表現できる服を選び、年齢を感じさせないように工夫している。これまで述べた気質から推察できるように、一筋縄では対応できないターゲットであるが、それだけに、スポットにはまれば、ロイヤリティの高い顧客として定着する可能性も高い面は見逃せない。
したがって、アプローチのポイントとしては、品質の高いこだわり意識に切り込むとともに、リタイア後の生活であるという状態を察し、無駄な消費を控える意識に応える形の提案に心がけるべきである。例えば、「小ポーション」で高品質のものを提供するというアプローチが有効で、趣味関連では「コト」消費から「モノ」消費へのアプローチである。