オズボーンのチェックリスト法

 

 問題解決や製品開発のアイディアを出すとき、ブレーンストーミングによる自由な発想法が用いられるが、この方法だとなかなか短時間に良いアイディを出すのが難しい。そこで考えられたのが、このオズボーンのチェックリスト法である。チェックリスト法は、あらかじめ準備した9つの質問に強制的に答えることで、自然にアイディアを量産できる。

 その質問とは、1)転用したどうなるか:これにはそのまま転用する場合と少し改善や改良を加える場合がある。前者の例としては、「風呂敷をベットカバーに転用する」、後者の例は、書道用の筆を化粧道具に転用するなどである。2)アイディアを他から借りられないか:この例では、目の見えないコウモリをヒントにレーダー生まれたことがよく知られている。

 3)変えてみたらどうか:ここでは、意味、色、動作、音、匂い、形を変えたらどうなるかというように、少し「変える」という概念をさらに細かくしてみるのがコツである。包装紙や表紙を変えるなどその例である。4)拡大してみたらどうか:ここでは、大きく、長く、頻度を増やす、時間を延ばす、強く、厚くなどで、ビッグサイズの店などが考えられる。

 5)小さくしたらどうか:ここでは、モノのサイズや重さだけではなく、時間も含めて考える。例としては、デジタルカメラ、食べきりサイズの食品、散髪に特化した理髪店などである。6)ほかのもので代用できないか:他人、他のモノ、他の材料を考えればよいわけであるから、運転代行、おからハンバーグ、鋼鉄製のワイヤーをナイロン製にするなどがある。

 7)置きかえたらどうなるか:向きや順番を入れかえるというイメージで考えると、店舗や職場のレイアウトの変更、言葉の言い換えなどがこれに当たるであろう。8)逆にしたらどうか:上下左右、役割や立場を逆にするもの例としては、リバーシブルのコートやバッグ、逆オクション、中古車販売から買い取りへの転換、自分好みの商品を中心とした店舗など。

 9)組み合わせたらどうなるか:合体しり、混ぜ合わせたり、セットしたり、組み合わせるなどの例は実に多い。例えば、コピー機を複合機に、ブレンドコーヒー、モーニングセット、携帯のバーコードリーダー、消しゴムのついたシャープペンシル等々。いずれの質問項目も、発想を誘導しているところが取り組みやすいため、多くの場面で活用されている。