フォロワー型企業の生き残り

 

これまで2000回に及ぶブログを発信してきたが、これらの記述は全て中小企業の経営戦略を念頭においてのものであった。しかし、読者からは、中小企業にはかなり敷居の高いものが多く、「少し懲りすぎているのではないか」という厳しい指摘があった。そこで本シリーズでは、こうした意見を謙虚に受け止め、より臨場感のあるものを目指すことにした。

確かに、中小企業の現状を見ると、業績が停滞している場合、一口に言うと「市場の変化に対応しきれていない」という共通性が窺われる。こうした状況から抜け出すための方策が、ビジネスモデルの開発ということになるのだが、その道筋は決して平たんものではない。そのことに十分に配慮しながら、種々の提案をしてきた積りであるが届かなかった。

それは、企業経営に対する私の造形の浅さによるところが大きいということなのだろうが、それ以上に読者とのコミュニケーションが足りなかったことにあるのではないかと考えている。つまり、実際の現場での取り組みを解りやすく伝えることができなかったからなのだろうが、これまでのすべての記述は、中小企業経営に活用されたものばかりである。

それにもかかわらず、何らかのギャップを感じるのは、これらの技法をストレートに適用できる事例は皆無に等しく、多くの場合、加工に加工を重ねて使い勝手の良いものに作り替えて適用してきたため、その複雑な過程を省略せざるを得なかったわけである。本稿においても、そうした事情には変わりはないが、なるべく解り易く伝えるようにしたい。

本ブログを始めたそもそもの目的は、どこの家庭でもあるノコギリやカナヅチを使って、日曜大工をはじめようとしたとき、足りない道具をセットした工具箱を提供したいと考えたことにあった。つまり、中小企業が市場の変化に対応するため、経営革新などに取り組むときに使える便利なツールを提供しようと思ったことが、一番の動機であったのである。

ところが、肝心の中小企業経営者層からは、多少敬遠されていることが解った以上、何らかの形で軌道修正をして、当初の目的に沿うよう努めなければならないと思っているところである。具体的なアプローチはまだ固まっていないが、とりあえずは、中小企業経営者の悩みの原点を、現状分析手法を駆使して明確にすることから始めたいと考えている。