展開型ゲームとは、プレイヤーが1人ずつ順番に行動し、自分の前に行動したプレイヤーがどんな選択をしたか分かるゲームである。ジャンケンなどは戦略ゲームであり、将棋や囲碁などは展開型ゲームである。このようゲームは、完全情報(Perfect information)展開型ゲームと呼ばれ、完備情報(conplete information)と区別しなければならない。
完備情報とは、プレイヤー、行動の候補、各レイヤーの行動の結果として得られる利得につて、全てのプレイヤーが完全に分かっているゲームであるのに対して、完全情報は、それまでに行動したプレイヤーの選んだ行動自体が完全に分かるという意味である。したがって、戦略ゲームは完備情報ゲームであるが、同時行動なので完全情報ゲームではない。
戦略ゲームでは、利得行列を使って表現するが、展開ゲームでは、ゲームの木で表現する。それは、まず、最初にあるプレイヤーが意思決定をしたとすると、これを受けて、他のプレイヤーはどのような戦略を選択するかを記述し、その場合の利得を計算するというものである。つまり、最初の2つの行動と、後者の4つの行動により、利得が測定される。
ゲームの木では、点(node)および点と点を繋ぐ枝(edge)からできている。枝は2つの点を結ぶもので、枝の左側には前に起きる点が、右側に後に起きる点がプロットされる。プレイヤーが行動する順番を意思決定点といい、ゲームの結果のどちらかに対応した点を終点で、直後の点が存在しないような点を終点、直前の点がない点を初期点としている。
ゲームの木の形は、意思決定に用いられるデシジョンツリーと同じであるが、この場合は、同一の人が、連続してノードを広げていき、最良の戦略を見つけ出す場合に用いられるのに対して、ゲームの木では、相対する複数のプレイヤーが、先行するプレイヤーが先に選択した戦略を受けて意思決定をするというものであり、形は同じでも中身が全く違う。
戦略ゲームでは、各プレイヤーが同時に行動するので、相手の行動を先読みすることが、獲得できる利得に大きく影響するが、ゲームの木の場合は、先行する相手の行動を受けて自分の行動を決定できるというメリットがある。つまり、選択できる戦略が明確になるが、相手に主導権を握られてしまうという点では、受け身にならざるを得ないという面もある。