戦略領域の探索

これまでは、ビジネスモデルをどのように記述し、議論し設計する言語やビジネスモデルパターン、新しいビジネスモデルの発明を促進する技術について学んできた。ここからは、ビジネスモデルキャンパスというレンズを通して、戦略という視点から、ビジネスモデルが機能する環境にあるのかどうかという環境分析を4つの戦略領域に分けて調査する。
 その4つとは、ビジネスモデル環境、ビジネスモデルの評価、ブルーオーシャン戦略におけるビジネスモデル、複数のビジネスモデルをひとつの企業で運営する方法である。これらの領域における分析は、ビジネスモデルキャンバスに描かれたモデルが、実行する戦略として機能するかどうかを見直し、再解釈するための局面において不可欠なものである。
 ビジネスモデル環境では、ビジネスモデルの「デザイン空間」を認識するため、環境を主要な4つのエリア(市場における圧力、産業における圧力、重要なトレンド、マクロ経済の圧力)についてマッピングし、ビジネスモデルキャンパスに与える情報を得たうえで判断できるようにすることで、ビジネスモデルイノベーションの取り組みに弾みをつける。
 ビジネスモデル評価は、定期的にビジネスモデルを評価することで、市場のポジションを確認し、適応するための大切なマネジメント活動であるから、この検査をもとにビジネスモデルを改善したり、ビジネスモデルのイノベーションを引き起こしたりするきっかけになる。ここでは、全体評価とSWOT分析を用いて、それぞれの構築ブロックを評価する。
 ブルーオーシャン戦略におけるビジネスモデルは、全体のフレームワークとビジネスモデルキャンバスを組み合わせるというアプローチをとっているが、基本的には、この戦略の特徴である、「取り除く」「増やす」「減らす」「付け加える」という4つのアクションフレームワークとバリューイノベーションというコンセプトを組み合わせることである。
 最後に、複数のビジネスモデル運営は、すでに確立された既存のモデルと競合する可能性のある場合を想定すると、異なる組織文化が必要となるかもしれない。この問題について、学者の意見は2に分かれている。もしも、既存の組織内において成功させるにはどのような条件が必要なのか。これらを決定するための要因を明らかにする分析を示している。