企業が顧客に価値を提案し、製品やサービスを販売する流れの中で、最終的に利益を生み出すメカニズムについて検討するのが、このブロックである。ビジネスモデルの中核に位置するのが顧客であるとすると、そこから得た収益からコストを差し引いた残りが利益でるから、顧客はどんな価値にお金を支払おうとしているのかを把握しなければならない。
ビジネスモデルの収益の流れには、2つのタイプがあり、一つは一見客による取引収益で、もう一つは既存の顧客への価値提案、あるいはカスタマーサポートによる継続的支払からなる二次収益である。すなわち顧客セグメントによって価格メカニズムは異なるわけであるから、どんな価値にどのような形で、どのぐらい払うのかを知らなければならない。
収益の流れを生み出す方法としては、資産価値のある商品を販売することで、所有権を移転する。サービスの利用に対して対価を支払う(電話料金、ホテルの宿泊料など)。継続的にサービス提供することにより、その対価を支払う(購読料やフィトネスクラブの利用料)。資産を一時的に専有する権利に対して支払うレンタル料やリース料金などである。
こうしたモノ的商品やサービスを提供するのではなく、著作権や特許権といった知的所有権を利用させ、その見返りとしてライセンス料を受け取るという収益の流れもある。そのほか、ブローカーや不動産業者のように、売買が成立した際に手数料を受け取るものやクレジット会社が消費者と小売店で行われる購入決済手数料を受け取る仲介手数料がある。
また、特定の製品サービス、ブランドなどを宣伝広告することにより、広告料を得るという収益の流れもある。メディア産業やイベント主催者などが主なものであったが、近年は、ソフトウェア産業などが広告収入に力を入れてきている。どのような価格メカニズムを選択するかによって、生み出される収益の流れやタイミング、量が変わることになる。
価格メカニズムは、固定価格と変動価格に分けられる。固定価格は、価値提案が固定的なリスト価格、製品特性に基づく価格、顧客セグメントに基づく価格、購入する量によって計算される価格などであり、変動価格は、交渉次第で変わる価格、在庫の状況や購入時期によって変わる価格、市場価格、入札によって決められるオークション価格などがある。
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