人はどんな時に動機づけられるかということについては、これまで様々角度から検討してきた。一般的には、何らかの体験や見聞などにより、内面から湧きあがってくる内発的動機である。例えば、スポーツ選手やタレントの活躍ぶりをみて、あのような人になりたいといった憧れが、やがて夢に膨らみ育っていくといった場合がこれにあたるものである。
もう一つは、日常生活の中で何らかのストレスを感じ、これを解消しようと考えた時にそのストレスを解消しようとしたとき強く動機づけられる場合である。ビジネスを立ち上げようと構想する時には、こうしたストレスを解消しようとすることが、出発点になっていることが多い。これがストレスソリューションというビジネスプランの着眼点である。
世の中には、特別意識しなくてもストレスは山ほどあるが、これを解消するための手段や商品を開発するというビジネスの世界では、提供しようとする商品やサービスがどれほどストレスを解消できるか、その時ターゲットとする顧客がどれほどの対価を支払ってくれるかなど多くの問題を解決しなければならないが、まず何に着眼するかが先決である。
ストレスソリューションとは、いうなればビジネスの種となる重要なヒントと位置づけられるから、単なるアイディアだけではインパクトが小さい。そこで、関心を持った対象を明確に切り出し、どんなストレスが生じているか、それはどのような原因で生じ、そこに存在するストレスはどのようにしたら解決できるか、などを探索してみる必要がある。
例えば、メタボや少子高齢化などを対象に考えても、多種多様なストレスが存在していることは容易に認識できる。ここから派生するストレスを自分はどのように受け止め、対処しているかを考えてみると、ある程度の解決策が見えてくることもあり得る。この解決策を商品やサービスとするためのアプローチが、ストレスソリューション・モデルである。
自分の母親が祖父の介護をしている姿を見ていたので、介護用品を開発しようと思ったとか、新しい形の介護ビジネスを立ち上げたという例はその典型であるが、身近なストレスは無限に存在しているので、理想と現実のギャップを埋める解決策を探索してみることで、ビジネスの種を見つけだすという手法は、比較的取り組みやすいものと思われる。
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