非正規雇用

 正社員以外を雇用する形態としては、臨時工、臨時社員、パートタイマー、アルバイト、嘱託などがある。このうち臨時工、臨時社員は、1ヵ月とか2ヵ月といった比較的短い期間を定め、その期間内に限定して雇うという雇用形態である。しかし、雇用期間の更新を繰り返す場合は、実態として正社員と変わりない場合も多く存在する。
 パートタイマーは、正社員の所定労働時間より短い時間または、1週間のうち2日間といったように労働日数が相当程度短い従業員と定義されている。主婦などの労働力の増加にともない、この形態の雇用契約が多く採用されているが、パートタイマーを戦力化する企業も増えているため、現在では労働時間の短い正社員と位置づけられている傾向もある。
 アルバイトは、元々学生や主婦などが学業や家事の合間に労働するといったものであったが、使用者側の事情もあり、継続的な雇用を避ける傾向が強まってきているため、心ならずもアルバイトに甘んじているものもある一方で、フリーアルバイターと称する正業の若者も増加しているなど、業務内容も正社員と何ら違いないことも多い。
 パートタイマーやアルバイトとはやや性格が異なるのが嘱託である。この形態は、社員寮の管理人や食堂の料理人、嘱託医といった比較的独立した業務に採用されている。したがって、雇用というよりは請負契約に近い性格をもっているが、実態しては、定年退職後に従来の仕事に関連した業務を担当するというのが一般的なようである。
 上記の非正規雇用者はいずれも、直接会社と雇用契約を締結することにより、雇用関係が成り立っているが、派遣社員は、人材派遣会社と契約することによって、自社の従業員としてではなく労働力を提供する形態である。これには指定された26業種に限るという制約があるが、人件費の節約に寄与するという理由から活用範囲は広がっている。
 また、会社と直接雇用契約をしていないという意味では同じ形態ではあるが、発注企業の構内で行う請負企業の労働者を総称して社外工と呼んでいる。社外工は、発注元の現場責任者の下で作業する貸工と、請負企業の指揮下で仕事をする請負工にわけられるが、造船業や鉄鋼業、化学工業など業種が限られている特殊な形態である。