自社の目指すべき方向はミッションによって決まり、これを実践することによりどのような成果(ビジョン)を設定すべきか考える。ビジョンを設定するには、達成可能性を念頭に置きながら進めるので、とり得る戦略もイメージしながら進めなければならないから、ビジョンが設定できたということは、戦略のアウトラインもできているということになる。
具体的には、ビジョンを達成するためには、重要な成功要因があるはずなので、例えば、それが新規顧客開拓であるとか、あるいは生産原価の低減、財務内容の改善などであることもあるであろう。これらは、複合的なものであり、個別戦略によって達成されるものではないから、戦略的マーケティングという考え方に辿りつくはずである。
つまり、ここでの中心課題は、ターゲットとする顧客の設定から、これに相応しい商品・サービスの開発、販売促進、価格戦略、チャネル戦略までパッケージにしたいわゆるマーケティング戦略を軸に進められるが、特に重要なのは、知識社会における戦略の特徴である、ビジネスモデルの開発を無視するわけにはいかない。
マーケティングとビジネスモデルを別に扱う場合もあるが、これはビジネスモデルという考え方が比較的新しいためであり、現代の企業経営では、マーケティングの中にビジネスモデルが組み込まれているとみても差支えないように思われる。その中身は、物流、商流、金流、情報流などの組み合わせを最適にしたシステムのことである。
それと同時に、これを円滑に機能させる業務プロセスも同時に開発することも戦略策定の重要な要素となる。これらを包括してシステムが実際に動き出すための計画が、事業計画又は戦略計画という位置づけになる。つまり、戦略がなければビジョンに向かって歩き出すことはできないということであるが、何故か戦略はおろそかにされてきた経緯がある。
ここまでの作業を完璧に終えたとしても、実際に動き出すと不具合がいたるところで発生する。それは、計画時点では想定していなかったこともあるだろうし、環境が急激に変化したということもあるかもしれない。そこはある程度戦略に柔軟性をもたせ、戦術的対応でカバーするしかない。つまり、戦略とは大筋をざっくりと示すものである。
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