問題やトラブルの原因を、仮説を立て系統的に突き止めたとしても、問題を解決したことにはならない。しかし、原因がどこにあるのかを突き止めることができれば、解決するための手段も自ずと限定されてくるので、比較的取り組みやすいことになるが、やはり仮説を立てて対策を狭めていくことが時間の節約にもつながる。
つまり、原因がわかれば対策も見えてくるので、解決策としての仮説の精度はかなり高いものになるが、これを検証することで仮説サイクルが自動的に回り始めることになる。こうしたアプローチ手法が身についている場合は、モレやムダもなく仮説の精度を高めることができるので、問題解決のたに要する時間もかなり節約できる。
また、こうした手法で問題解決に当たれば、新たな付加価値を一つのニーズの塊と位置づけることで、市場として捉えることに成功するかもしれない。そうなれば価格競争などに巻き込まれず、競争力を高めることができるわけであるから、差別的優位性に研きをかけるという新たな戦略が生まれる可能性も秘めているということにもなる。
市場の創造というオーソドックスな課題に取り組むのは、かなり荷が重いと感じるかもしれないが、売上の低迷打開というごく身近な課題からはいると、顧客のプロフィールが見えてくるので、計らずも市場の創造に辿りつくという場合はよくあることである。売上は市場との相性で決まると考えれば不思議な話ではないことにも気がつく。
そもそも、アイディアを生み出しビジネスに育てること自体、仮説から始まっているはずなのだが、成功に結びつくのはそのごく一握りであるといわれる。そこには幾多の障害があることは確かだが、そこに至るまでのプロセスを分析してみると、仮説検証のサイクルが正常に回っていなかったことが確認できることが多い。
企業を立ち上げるということは、資金調達やスタップの募集を始め、ビジネスとして成功するための重要成功要因を確定しなければ、踏み出すのは難しいが、全ての情報を入手して分析するのはコスト的にも大変なことであるし、市場の状態もその間に刻々と変化する。そうだとすれば仮説検証サイクルを回すことで重要成功要因を見つけるしかない。
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