チキンゲームとは、チキン(臆病者)を決めるゲームである。AとBという2人が、バイクに乗り、コンクリートの壁に向かって猛スピードで走る。その時、どちらがブレーキを踏まずに壁ぎりぎりまで近づけるかを競う。先にブレーキを踏んだものが臆病者というわけだ。プレイヤーには、「先に踏む」「踏まない」という選択肢がある。
この選択肢を「2×2」の表で整理してみると、1.2人が同時にブレーキを踏む場合、A、Bそれぞれの利得は「0=引き分け」である。2.Bがブレーキを踏み、Aが踏まない場合、Aの利得は「5」、Bは「?5=臆病者」となる。3. Aがブレーキを踏み、Bが踏まない場合、Bの利得は「5」、Aは「?5=臆病者」となる。
4.A・Bともにブレーキを踏まないで、意地を通すと2人とも壁に激突してしまい、A・Bの利得は「?20=大けがまたは...」となる。このゲームでは、「相手がブレーキを踏むなら、自分は踏まない」「相手がブレーキを踏まないなら、自分は踏む」という2つがナッシュ均衡になっているが、2人の行動は予想することはできない。
テレビドラマなどでは、どちらかが勝利することが多いでしょうが、現実の社会においては、壁に激突することもあり得る。つまり、意地の張り合いで、双方にとって最悪の事態を招いてしまうことはよくある。このゲームに勝利するには、この勝負によって「失うものの大きさ」です。ただし、それは2人「失うもの」の見積もり方によって異なる。
例えば、この交渉に負けてしまえば、全てを失うという不退転の決意で臨み、相手は負けたとしても、それほど致命的ではないとすれば、その覚悟の重さによって勝敗が決まる。したがって、このゲームの勝敗を決める鍵は、「臆病者」かどうかではなく、相手と自分の「失うもの」の大きさをどれだけリアルに見積もることができるかどうかにかかっている。
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