物事を論理的に分析・検討する時に、その論理展開を樹形図に表現して考えていく思考技法のことである。結果と原因、目的と手段、全体と部分といった推論を繰り返して論理展開を行う場合、その概念・事象間の論理的なつながりをツリー状に図示することで、相互関係を明確に把握できるようにするツールである。
ロジックツリーを作る時には、同じレベルの枝では分類基準が揃っており、上位概念の全てが網羅され、かつ重複がないこと(MECE)が必須である。信頼性工学やリスク管理では、各枝に発生確率を持たせることがあるが、その場合も同じレベルの枝の確率を合計すると100%になる。つまり、MECEになっているということである。
問題解決に使う場合には、上位概念から下位概念の分岐を2ないし3程度に止めるべきである。あまり分類を多くすると、内容が把握しづらくなり、モレやダブリを検証することが困難になるため、2ないし3ずつに分岐しながら主要課題をブレークダウンしていくことで、全ての原因や解決手段を枚挙することができ、これを客観的に比較・検討できる。
ロジックツリーのメリットは、モレやダブリを未然にチェックできること、原因や解決策を具体的に落としこめること、各内容の因果関係を明らかにできることなどである。したがって、ロジックツリー活用のポイントは、モレによって的を外していないか、ダブリにより効率を阻害していないか、MECEで捉え、優先順位を付けているかなどである。
例えば、ある商品の売上が低下したのは何故かを考える場合、販売チャネル内での営業力が低下した、あるいは商品力そのものが低下したのか、それとも、営業マンの営業力が低下したのかというように分類し、これがMECEになっているかどうかを見極める。次に、商品力の低下に原因があることが明らかになれば、これをさらにMECEに分解する。
この時は、商品の市場自体が縮小しているのか、競合商品の競争力が優れているため、シェアが相対的に低下したのかを見極める。また、営業マンの営業力低下に問題があるとすれば、同様の切り口で、顧客への訪問回数の低下、営業マンの訴求力の低下というように分岐させていく。これを繰り返すことで最良の販売促進策を見つけ出していく。
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