販売代金の集金は省力化という意味では、振込みや口座引き落としなどが一般的には行われているであろうが、得意先を訪問することの意義は別にある。五当日なる言葉が今でも健在であるのは、得意先とのコミュニケーションを大切にしている現れであると思われるが、その活用の仕方によって情報のストック状況が異なってくる。
営業マンにとっては、集金日は複数の得意先を回るので、情報収集をするには不適当な時間であると考えられているようだ。しかし、このときこそ、相手の不満や更なる課題の浮上など話題にするチャンスでもある。このときは特に招かれて訪問するわけではないが、公然と訪問できる時間であることに大きな意味がある。
得意先にとっても代金を支払うということは、一定期間の満足度を評価する機会であるから、営業マンに対する要望などを具体的に提示することも多いし、営業マンにとっても顧客の満足度を測定する好機であるので、例え短い時間帯でのコミュニケーションであっても有効に活用すれば、絶好のセールスチャンスになるはずである。
その日そのときに全てを解決するというのではなく、内容によっては後日ということでアフターフォローの機会に繋げることが出来る。ただし、そうしたチャンスを的確に捉えられるかどうかは、営業マンの情報収集姿勢にかかっているので、日頃から現場のリサーチを怠らないよう問題が起こり得るリストを作成しておくのが有効である。
いわゆるネタ帳を整備しておくことで、相手の要求水準も把握できる効果もあるが、既存機械などの代替時期なども推定できる。こうした情報武装に裏づけられた対応でなければ、集金日という多忙な時期には裁ききれないと感じてしまい、得意先の期待に応えることも出来なくなってしまい、場合によっては信頼感を損ねてしまうこともある。
集金日というのは、そうした意味で活用の仕方によっては、営業マンの存在感を強力にアピールする機会にもなるし、競合他社の営業マンと比較され、評判を落とすことにもなりかねない大事な節目でもある。集金日を他社との差別化のチャンスと捉えるには、それなりの仕掛けを普段から積み上げていく地道な取り組みが求められる。
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