これまでの経験では、どう考えてもやる気のある人とない人を識別する方法はないように思われる。ただ現時点では明らかにやる気があるのかないのかは明確に判別できる。何故なら仕事振りやその成果にはっきり現れるからであるが、どうやらこれは上司のリーダーシップや同僚の影響によるところが大きいようである。
朱に交われば赤くなるとは、良きにつけ悪しきにつけ言えることであるが、高校野球のチームなどを見ると一層その感を強くする。素質や体格にはそれ程恵まれているとは見えないのに、小気味の良い活躍をしている姿を見ると、やはり、リーダーやチームメイトの存在は大きいのではないかと思わずにはいられない。
企業の現場にだってこの理論は通じそうなものだが、なかなか思ったような成果に結びつかないのは何故なのだろうか。企業人にも高校野球の選手だった人も多いだろうし、他のスポーツやサークル活動だって同じような充実感を味わえる場面は、それなりに経験してきているはずなので、職場のリーダーになった場合はその体験が生かせるはずだ。
また、職場のメンバーとして活躍する場合でもおなじ理屈で、リーダーや同僚ともめぐり合いによっては、強く動機づけられる可能性もあり得るわけであるのに、実際にはなかなか心に火がともらない従業員は多いのに驚く。このギャップは仕事とスポーツやサークル活動、社会人と学生の違いだけでしか説明できない。
もう一つ心当たりがあるとすれば、仕事は元来辛いものという固定観念が、自己暗示のような形で動機を制御しているため、面白みを感じるまでの潜伏期間が長くなるのではということである。仕事に面白さを見出すまでの時間は個人差もあるし、仕事との相性もあるため、研修などの刺激によって一律に触発されるとは限らない。
これまでの経験の中では、定年退職後に再就職した職場で、初めて面白くてやり甲斐のある仕事に出会えたとい人も数多くあった。しかし、こういう人たちは、異口同音にこれまでの仕事が回り道だったと後悔していないし、やる気がなかったわけでもないが、会社が求める成果には至らなかったと自己分析している。
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