サービス社会における小売業の対応

 サービス化社会とは具体的にどのような社会のことを言うのだろうか。顧客満足度ナンバーワンの百貨店として有名なのが、アメリカのノードストローム百貨店がつくり上げたサービス精神といのがある。元ノードストローム副社長で現在サンダース・パートナーシップ代表のベッツィ・サンダース氏はその著書の中で次ぎのように述べている。
 まず、顧客サービスにつて7箇条を挙げている。?顧客が自分たちについて何といっているか、耳を傾ける。?顧客サービスのプロセスに全社が関与する。?顧客は愛着をもっている企業を引き立てる。その判断を尊重する。?顧客が選択したもの(企業)を手本に自社を見直す。?顧客がよく行くところへ行ってみる。
 ?顧客が自社製品やサービスを利用している様子を観察する。?顧客の声に注意を払う機会を多く設ける。次にサービスの4段階として、?素敵なサービス:人に奉仕しよう、人に親切にしよう、普通のことを一生懸命やれば実現される。?賞賛されるサービス:顧客を喜ばせ、心に残るサービス(例/靴の修理を頼んだら綺麗に磨いてあって感動した)。
 ?神話となったサービス:賞賛されるサービスが一人歩きし始める。例えば、どんな商品でも返品が可能という方針を試そうと、ある日、ノードストロームにタイヤを持っていって返品を求めた。販売員はこころよく返金した。ノードストロームにタイヤは売っていないのに!かくてサービスの伝説は誕生した。
 ?伝説のサービス:伝説のサービスはあらゆる意味で基準を超えたもの。顧客が話さずにいられないほどの意義があるサービスだけが「伝説のサービス」になる。さらに、サービスとは、?本質的なことを非常に上手に提供すること、?顧客の視点で捉え直すこと、?思いやりを忘れずに接し続けること、?その本質は、「顧客への信頼」である。
 また、?「顧客を信頼する」という当たり前な行為と、「共通目的に向けて顧客と共同作業を行う」という2つの核心がある。?極めて単純にいえば「顧客とのひとときを」過ごすことである。(「サービスが伝説になる時」:ベッツィ・サンダース著、ダイヤモンド社、「全ての組織は顧客のために」DIAMONDハーバード・ビジネス98年9月より)。