自然環境の変化?環境監査その2

 地球温暖化対策は文字通り地球規模の問題であり、人類が乗り越えなければならない最大の課題であるが、ビジネスチャンスという捉えかたをすれば、これほど魅力的で市場規模の大きい事業機会はないであろう。たとえば、バイオエタノールの開発、酸性雨対策、砂漠化の防止、自動車の排ガス規制その他無数に存在する。
 以前このブログで、中小企業は環境メンテナンス企業を目指すべきだと主張したが、自然環境は、全地球民族の共有財産であるから、一部を切り取って自分の所有にすることは出来ないが、直接的あるいは間接的であれ、それぞれの創意工夫により環境を造りかえることに貢献できるチャンスはあるように思われる。
 現在の状況が我々にとって脅威であると感じるのは、自然の恵みに甘えすぎメンテナンスを怠ってきたからである。つまり、ツケがたまった分だけ払いが大変だということであり、自然の摂理からすれば至極当然のことなのかもしれないと考えれば、これまでのバックワード・チャネルを稼動させることでかなりツケが払える理屈である。
 中小企業に限ったことではないが、自分(自社)以外の人(企業)がメンテナンスを心がけてくれることで、その恩恵をいつも享受し続けるという姿勢の経営は最早許されない時代が到来したのである。自然環境の痛みを人類の痛みと考える思考様式を確立すれば、多様な切り口でマーケットを創造することができる。
 例えば、動植物の生態や歴史文化などを学びながら、自然環境や文化の保護意識を高めるエコツーリズムの考え方を実践するツアーなどのサービス商品の開発、下水道から排出される汚泥をセメント原料や建設資材として利用する動きなどがそれである。このように、発想を変えることでバックワード・チャネルを回すことができる。
 ゼロ・エミッションやグリーン調達、ごみ有料化など循環型社会への認識はそれ程高くはないが、これまで廃棄物処理法だけだったものが、自動車や家電製品、食品、建設にまで拡大していることなどをみると、確実に環境問題が認識され始めていることがわかる。これらの意識変化はそのまま自然環境の変化に反映する。