マーケティング計画の策定は、標的とする市場を設定して顧客ニーズを決定することから始められる。すなわち、?市場調査に基づいて標的とする市場を決定する、?標的市場における顧客ニーズを発見する、?顧客ニーズを満たすための製品計画を設定する、?販売予測に基づいて、市場シェアや売上目標、利益目標などを決定する。
そして最後に、これらの中核的戦略を実行するためのバックアップ戦略として、価格、広告、販売促進、チャネルなどが計画される。これらのマーケティング計画とこれを実施するのがマーケティング活動である。具体的には、顧客調査・分析、商品開発・設計、宣伝・広告、営業、流通、販売促進などがその内容である。
マーケティング活動監査は、これらの領域に及ぶものであり、販売促進活動のみを監査の対象とするものではない。しかし、企業によっては、広告・宣伝などの販売促進担当部門をマーケティング部などと称している場合もあるが、マーケティングの概念に照らし合わせるまでもなく、これは明らかに誤解であると考えられる。
特に現在のように市場環境の変化が激しく、製品のライフサイクルが短絡化しているなかにおいては、商品またはサービスを購入する潜在力のある顧客層に対して、情報を提供することでアプローチし、情報を収集するというコミュニケーションの流れを作るという、関係づくりマーケティングを志向しなければ、安定した固定客は獲得できない。
マーケティングは、顧客価値を高めることで自社の企業価値を高めるという経営戦略の根幹を成すものである。現代マーケティングは従来型のような販売促進に重点を置いた、プッシュ戦略の終焉を前提にしたものであるのに、システィマティックな情報収集が疎かにされたままでは、激しい競争に耐えられるはずがない。
マーケティング活動は、顧客を個客として管理対象に位置づけ、そのポテンシャルを掘り起こすための効果的かつ効率的なアプローチをデザインし、自ら実施するものであり、数学や社会学ばかりか心理学の力も借りなければならないところに来ている。マーケティング活動監査は、これを検証する意味においても重要な役割を担っている。
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