経営組織の基本形態?その1

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 組織の形態は、ライン組織、ライン・アンド・スタッフ組織、ファンクショナル組織(職能組織)の3つが基本的な形態であるが、このうちライン組織は、企業の基本的機能を直接遂行する部門で、製造部門、営業部門、仕入部門などがこれに該当する。企業によっては財務部門や研究開発部門などもラインに含める場合もある。
 各ライン部門は、経営目標に対して責任を持つ立場にあるため、強い権限が経営者から委譲されている必要があり、指揮命令系統が厳然としていることが特徴である。そのため、管理のスパンは狭く設定しなければならないから、当然階層が多くならざるを得ないし、管理者はすべての面に精通していなければならないというデメリットもある。
 この点を補うために考えられたのが、ライン・アンド・スタッフ組織である。この場合のスタッフとは、ライン部門が円滑に機能するよう補佐する部門で、ライン部門に対して専門的、技術的な助言や提案、助力(サービス)を行う役割を担っている。具体的には、人事、経理、企画、調査、技術、資材などの部門がこれに当る。
 スタッフは、?経営者や管理者に対して直接業務遂行を支援するパーソナルスタッフ、?トップマネジメントに直属し、インテリジェント活動に携わるゼネラルスタッフ、?部門管理者が行う計画組織統制などの管理業務を補佐するスペシャルスタッフ、?ライン部門に共通の専門のサービスを提供するサービススタッフがある。
 このライン・アンド・スタッフ組織は、ライン組織の統制範囲抑制と多階層化の欠点を補う意味では優れているが、専門分野の助言やサービスを提供するという特性から、次第にライン部門の意思決定権を侵害する傾向が生まれがちになる(スタッフの横暴)。したがって、ライン部門とスタッフ部門の調整が大きな課題となっている。
 中小企業の場合は、スタッフは経理部門や総務部門が担っていることも多いが、事実上常務取締役をスタッフとして位置づけ、ライン部門のトップである社長とのコンビネーションが良好な場合も見受けられる。しかし、いずれの場合もトップの見識と調整力が大きくものをいうので、単なる形だけでは組織は機能しないようである。