ナレッジ・マネジメントを構築しよう

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ナレッジ・マネジメントとは、個人や組織の知的財産を収集・蓄積して活用することにより、知識や知恵を資産化して問題解決などの経営判断の質を高めることで、コア・コンピタンスの強化を図る知的財産経営である。このナレッジには、個人に属する個人ナレッジと組織内で共有されている組織ナレッジとがあり、これらは相乗的作用し合う。
 例えば、社内で共有されている組織ナレッジは、個人ナレッジを増幅させるであろうし、その増幅された個人ナレッジは、組織ナレッジを高めることになるから、こうしたエンドレスな作用を繰り返すことで、組織の知的財産がレベルアップしながら増幅される。これを活用して知的生産性を向上させ、環境変化への素早い対応を目指すわけである。
 また、このナレッジは、文書化されていたり言葉で表現できる形式知と経験的には知っているが文書化されていない暗黙知に分けられる。つまり、個人の経験とか勘、ノウハウなどがこれに当たる。この2つのナレッジを組織内で循環させることで、ナレッジを変換しあうのがナレッジ・マネジメントである。
 具体的にナレッジ・マネジメントを組織内に定着させるためには、知識の創造、収集・分類などの管理、共有化といったサイクルからなる知識データベースを構築しなければならない。なお、ここで留意すべきことは、情報が陳腐化しないように絶えず更新を行い、形骸化を防止するよう努めるなど運用・管理面での工夫を怠らないことである。
 実際にナレッジ・マネジメントを実践している企業にその効果を尋ねると、まず、第一にサービスや技術レベルが平準化し、これまで特定の個人を指名していた顧客から、技術力が向上したので、他の社員でも要望にそえるようになったという評価を受けたため、営業マンやサービスマンの行動範囲が飛躍的に広がったということである。
 もう一つは、これまで営業マンの売掛金回収実績にムラがあり、計画の達成率が低かったが、このシステムを導入したことで平均回収率がアップしているということであった。さらには、このこととの因果関係ははっきりとはつかめていないものの、販売実績にも多少反映している傾向も見られるとのことであった。