商圏内の生活者像を的確に捉え、自社のターゲットとして設定していますか

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取扱商品が限られている以上、商圏内の生活者が全て見込み客として位置づけられるわけではないが、直接的な購買客でなくても、購買者が自社の商品を使用・消費することによって圏内の生活者に何らかの影響を及ぼす可能性がある以上、生活者の支持を受けることは販売促進上からも重要なことである。
 例えば酔っ払い運転により、酒も飲まなければ運転もしないヒトが事故に巻き込まれたときのことを考えると、自動車を製造した企業や販売会社、酒造会社や酒販店は事故に対して何ら過失はないが、被害者側からすれば車や酒に対して悪感情を抱くかもしれない。もちろん逆恨みであることは重々承知のうえでのことである。
 確かに生活者のエゴには閉口させられる場面も何度か経験しているが、かくいう自分も生活者であることを思えば、考え方の違いというより、立場の違いと考えた方がよいのかもしれない。つまり、生活者を企業の見方に付けるのはかなり難しいことを熟知した上で、フアンづくりに取り込む工夫をしなければならない。
 生活者像を的確に捉えるためには、まず、自社がCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント=顧客を軸とした経営)を明確に打ち出し、地域に対して開かれた企業であることをアピールすることである。その上で地域とのコミュニケーションを深め、生活者堅気をリサーチするという姿勢で臨まなければならない。
 このようにして出来あがったコミュニティは、そのまま自社の応援団にもなり得るので、商圏内の潜在ニーズの発掘や個々の生活者の購買行動も容易に把握できるので、プル戦略により製品差別化をはかり非価格競争を展開するためにも、最適な環境を整えたことになり事後のマーケティングが円滑に進められる。
 ターゲットとして捉えるということは、こうしたことを意味しているものであり、必ずしも販売促進上のターゲットとして捉えるべきではなく、間接的な意味でのフアンとして取り込み、究極的には「無給のセールスマン」に育て上げることである。それは強制によってではなく、生活者が自ら好んでその役割を買って出ることに意義ある。