売れ筋・死に筋商品などの情報を毎月入手していますか

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小売業などの流通業であれば、POSデータなどの日計表から日々もたらされる商品情報から、売れ筋・死に筋商品は即座に把握できるが、このデータが即商品ライフサイクルのステージを表しているわけではないし、業種によっては取引形態が複雑で、販売実績だけから売れ筋・死に筋商品を把握するのは適当ではない。
 パソコンの普及により簡単なソフトが開発されているため、中小企業でも日常の会計処理は可能になっている。しかし、実態は単なる会計処理に止まっており、これを経営情報にやきなおし経営者の意思決定に活用しているケースはまれのように思われる。データ整理はことの始まりであり到達点ではないことを再認識しなければならない。
 しかも、これらのデータはきれいにフォーマットされビジュアルで見やすいが、大部分が財務会計をメーンにした配列となっているため、経営戦略上の意思決定に資する内容とは評しがたい。果たせるかな、このデータの活用方法ないし、これをどのように読み込んでいるかと尋ねると明快な答えは返ってこない場合が殆どである。
 以前にもこのブログで述べた記憶があるが、データと情報は構成要素としては一緒でも意味は全く違うと考えている。データは生データなどという言葉があるように、特定の使用目的を意識せずに事実を収集し記述したモノであり、情報はデータを自分の行動を最良なものに導くために加工したいわば2時データである。
 したがって、「売れ筋・死に筋商品などの情報」といったときは、すでに戦略情報に加工されていることが必要であり、単に売れたか売れなかったかを把握できれば足りるものではないから、必要があれば他のデータとの相関関係も分析するなど、多角的な見地から商品情報を把握することが中核的な役割である。
 近年は特に製品のライフサイクルは短くなる傾向が強く、高齢者など保守的な消費者には理解しがたいという批判もあり、新製品が全て良品ということにはならないことにも配慮すべきである。計画的に陳腐化しなければ技術革新が無駄になるという考えも一理あるが、マーケティングの基本は「価値の交換」であることを忘れてはならない。