ベテラン社員がリーダーシップを発揮している企業は、若手社員の仕事ぶりもてきぱきとしており、活力のある独特の文化を持っている。しかし、企業の中にはベテラン社員がキャリアに幅を利かせ、他の社員のやる気を阻害している場合も多く、これが企業の業績にも色濃く反映していることも見受けられる。
先日もある会社の社長から中堅社員についての嘆きを聞かされた。ベテランであるからこれ位の仕事はできるだろうと思い非定形的な書類の作成を頼むと、自分は何もせず、そのまま部下の女性に丸投げしてしまう。出来栄えがすばらしいので、2?3質問すると全く答えられないというのである。
残念ながらこうしたベテラン社員もよくかける。このタイプの従業員が何故今日まで会社に存続しえたかという話は別の機会に譲るとして、このように、権限だけを振りかざし、部下に責任を押し付け、やった振りしてその場をごまかしているが、本人は、部下が自分の命令をよく聞くのは、自分に実力が備わっているからだと勘違いしている。
つまり、組織全体に活力がなくなると、目立った業績がなくても順送りで昇進してしまうから、その役職に相応しい実力が備わったと勘違いしてしまうのである。そのため、役職に見合った仕事をこなすだけの実力が備わっていないから、部下に丸投げすることになるわけである。
このように企業文化が腐敗していると、やった振りするベテラン社員すなわち鳥なき里のコウモリが育ってしまうことになる。こうしたベテラン社員を容認する仕組みは一日も早く改善しなければならない。そのためには成果を明確に定義づけた人事評価制度の導入が不可欠である。
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