IT化の進展により、情報収集力は飛躍的に発展したが、その活用となると、中小企業ではまだ不十分といわざるを得ないよだが、今後の取り組み方次第では、経営成績に大きな格差が生じることは間違いないところであろう。
中小企業白書などでたびたび指摘してきたように、大企業と中小企業との賃金格差は、付加価値生産性の格差に起因するものであり、その背後には情報収集力・加工力、マーケティング力、これを支える人材力の脆弱さがある。
最近はこうした記述は影を潜めつつあるようだが、人材育成、IT化投資、技術革新などへの支援策が、日替わりメニューのように登場しているところをみると、中小企業の場合は、未だに重要な経営課題なのだろうか。
確かに、経営環境の変化はめまぐるしく、手を休めると取り返しのつかないほど、道を開けられるといった事実は謙虚に認めるとしても、これらの投資や育成が何のために必要なのかという根本を見失っては、経営資源としては色褪せたものになってしまう。
このことは、それぞれ企業現場で今生じている設備過剰が如実に物語っている。中小企業は、今こそこうした現実を直視し、自社に相応しい経営資源を再構築するため、情報収集力・加工力を高めるための第一歩を踏み出すべきである。
情報とは、情に報いるという意味である。つまり、自分は何をしたいか、それを最も効果的かつ効率的に実行するためには、どう行動すべきかの拠り所であるから、種々雑多のデータを無作為に収集すれば、情報の価値はコストを下回ってしまい意味がなくなる。
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