特定の製品については、リーダー型企業と互角に戦っていますか

同一市場において、特定の製品分野ではトップシェアを維持している企業は、チャレンジャー型の市場展開を行っている。中小企業においても特定の分野では、市場において強いロイヤリティを維持している企業も多い。
 中小企業の場合は、全体市場を大きく捉えている大企業の場合とは異なり、かなり細分化された専門分野を標的としているので、ここでは、その市場でのシェアを前提としたリーダー型やチャレンジャー型の戦略について言及したい。
 リーダーがガリバー型になっている市場であれば、リーダー型といえども、うかつに価格競争などを仕掛けると、逆襲にあうのでフルライン化を前提とした戦略は避けるべきであるが、特定の製品については、リーダーの戦力を削ぐ戦略が望まれる。
 この場合の基本的な考え方の一つが、特定の製品分野を一つの市場に見立てて、経営資源を集中させることである。そうすることで、より深い専門性が生まれるから、操業度も高まり、ローコストオペレーションにも磨きがかかることになる。
 チャレンジャー型の企業が、こうした戦略を選択すると、リーダー型は、市場全体をカバーすることがリーダーの資格であると考えているので、市場において面目を保つためには、特定の製品に経営資源を集中できないという、決定的な弱みを隠しきれない。
 逆の言い方をすれば、リーダーにしてみれば、チャレンジャーが同心円的戦略で戦いを挑んでくることを望んでいるのである。つまり、リーダーが得意としている製品分野で、同質のマーケティング戦略を仕掛けられれば、力に任せてねじ伏せるのは簡単だからである。
 もっとも、リーダー型としては、チャレンジャーだけでなく、ニッチャー型からも常に狙われているので、その対策には怠りないだろうから、どんな角度から挑戦しても、簡単には牙城を崩すのは容易ではないだろうが、いつかトップにという夢を実現するためには、リーダーのアキレス腱に焦点を絞るほかない。