強み弱みと一口に言っても、何をするために誰と比べて弱いのか強いのかを測るのであって、評価軸が不明確では比べる意味がない。スポーツで言えば、野球の話なのか水泳の話なのかによって比べる要素が異なってくる。
したがって、自社の経営資源の強み・弱みといえば、経営目的達成のために必要と思われる資源の質量の程度を意味するが、総資本、資金調達力、高学歴の人材など一般的で汎用性のある資源の保有高を指す場合もあるし、特定の競争市場に限定して、直接的な競争力を経営資源として測定する場合もある。
いずれの場合も、定量的で測定可能な資源は、客観的に把握することは可能であるが、技術力とかマーケティング力などは、必ずしも短期的な経営成績に反映されるとは限らないので、客観的に測定することは困難な場合もある。
一般的には、経営に有用と思われる要素を一つひとつ業界平均と比較して、指数化する方法がとられるが、その要素が市場競争力に対してどれだけ貢献度が高いるのか、各要素の合計が高ければ、有利な市場競争ができるのかなどを客観的には測れない。
このように、自社の経営資源を常に客観的に把握しておくのは困難であるから、定量化された指標を用いて、客観的にポジションを把握した後、その指標(総合指標)を逆に解析することで、経営結果が生じた背景をさぐり、そこに投入された定性的な経営資源の質量を把握する方法がベストのやり方である。
このやり方は、前回の投稿で述べたように主成分分析という分析方法であるが、経営資源分を把握するとともに、その配分を最も効率的に行う方向についても、同時に示唆してくれるので、戦略構築の指針としても活用できる。
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