そのため、多くの企業では、製品を企画する段階から「売れる見込み」を念頭におきながら開発を進めるというのが常套手段である。それにしても、「よい製品=売れる商品」ではないことはどの企業も経験している。こうした経験を踏まえてマーケティグの重要性が認識されるようになったわけであるが、今やその技術に長けた人材は引っ張りダコである。
業種によっては、商品のコアとなる品質よりも、集客力や販売力といったマーケティング力の方が遥かに重視されるといった状況が生じている。起業を維持・発展させていくためには、主力の商品の存在は欠かせないため、製造部に従事している社員は、会社を支えているのは自分たちであるという誇りを持っている。しかし、状況は大きく変化している。
ここではマーケティグの重要性について多くは触れないが、その巧拙によって企業の業績を大きく左右することは周知の事実である。マーケティングは、製品、価格、販売チャネル、プロモーションの適正なミックスを課題とする取組と言われるが、その定義も時代と共に変化しているが、近年のマーケティングは、情報の解析を抜きにしては語れない。
そのため、情報のもととなるデータはデジタル資産などと呼ばれるようになってきたが、それでも、消費者の心を掌握した完全な「売れる仕組み」を構築するまでには至っていない。大企業であれば、マーケティグに長けた優秀な人材を採用し、戦略を立ててもらうことは可能かも知れないが、起業家にとってはそうした余裕がなく選択肢はそう多くはない。
最適販売戦略を立てるには、広告メディアの選択、キャチコピー、顧客を引き込む商品、利益をもたらす本命の商品を最適に組み合わせることである。しかも、長期的な利益をもたらす戦略でなければならない。となれば、はじめに引き込んだ顧客をリピーターになってもらい、最終的には、長期的に安定した顧客に育てるのがマーケティング戦略である。