ビジネスをスタートさせる

 起業家としてビジネスをスタートさせる前に、参入すべき業種、販売に適した製品を選択し、付加価値を加える。そして製品に適したマーケットと、そこにアクセスする適正なチャネル、提供方法を選択する。つまり、ビジネスアイディアからスタートして、マーケティング全般のバランスを組み立てる必要がある。特に適切なコピーは有力な戦力となる。

 この段階までの仕事が一段落したら、いよいよビジネスをスタートさせる局面になる分けであるが、実際には中々踏み出せない現実がある。臆病で慎重であるということは、起業家としてマイナスにはならないとはいうものの、自分の行動に対して完全にブレーキをかけてしまっては何も始まらない。そこでまず、どんな行動を起こすべきか考えてみる。

 起業家が一歩を踏み出せない一番の理由は資金調達が困難であるという問題である。しかし、「タイムイズマネー」ということもあるので、時間が捻出できればお金になると考えれば、時間管理から入るのが賢明である。例えば、起業を志すことなど考えていない人は、アフターファイブの過ごし方は、「タイムイズマネー」の形にはなっていないはずである。

 何かを始めようとすれば、何かを犠牲にせざるを得ないのは、企業活動でも同じで、企業を目指す人はアフターファイブを起業家として行動するのは当然である。もちろん、何もかも犠牲にするというのではなく、時には家族サービスも含めて余暇を楽しむことも折り込まなくてはならないが、ビジネスのために時間を割けないというのは言い訳である。

 どのぐらいの時間を自分のビジネスに割くことができるのかを把握することが先決である。また、その時間を中長期的な視点で、月単位、週単位に目標を割り振り、これを実行する断固たる覚悟で挑むことを決意する。たいていの人は、会社の残業や家庭の事情でなどという言い訳をつけて、どんどん後退してしまい、しまいには起業を断念してしまう。

 アイディアがしっかりしていて、時間管理ができるようであれば、最もハードルが高いと思われていた資金調達は比較的簡単である。というのも、一昔前は、資金調達と言えば、自己資金か金融機関からの借入れが主なものだったが、現在は、事業計画さえしっかりしていれば、ベンチャーキャピタルやクラウドファンディング、開業助成金など活用できる。