ビジネスモデルのデザインプロセス

 

 ビジネスモデルのデザインプロセスには、リソースの結集、理解、デザイン、実行、管理という5つのフェーズがある。これらは直線的に進むものではない。特に、理解とデザインのフェーズは並行して進む傾向がある。ビジネスモデルのプロトタイピングは、理解のフェーズにおいて、ビジネスモデルの予備のアイディアをスケッチする形で始められる。

 リソースの結集では、ビジネスモデルデザインを成功させるためのすべての要素を組み合わせる。新しいビジネスモデルに必要なものを認識し、プロジェクトに取り組む動機について記述し、デザイン、分析、議論するための共通言語を設定する。つまり、ここは、ビジネスモデルデザインを成功させるためのステージを用意するためのフェーズである。

 理解は、ビジネスモデルデザインのチームが、顧客、技術、環境といった関連知識の取得に没頭するフェーズである。情報を集め、専門家にインタビューし、潜在顧客を研究し、ニーズと問題点を明らかにする。その他、すでに取り組まれていることの調査、アイディアと選択肢の収集、ビジネスモデルデザインの取り組みに必要な要素を調査、分析する。

 デザインのフェーズは、先のフェーズで得た情報やアイディアを、調査、テストできるようなビジネスモデルプロトタイプへと転換する。優れたビジネスモデルを探究したのち、最も満足のいくビジネスモデルデザインを選択する。デザインが選択されれば、実行のフェーズに移ることになるので、理解のフェーズと並行して分析・評価しながら進められる。

 実行のフェーズでは、選択されたビジネスモデルのプロトタイプを実際に実行することになるが、ここでは、実行するための関連プロジェクトとのコミュニケーションやプロジェクトマネジメントが行動の中心になってくる。すなわた、優れたプロジェクトマネジメントや新旧のビジネスモデルとの連携などが、取り組むためには重要なポイントとなる。

 最後は、管理するフェーズである。ここは、ビジネスモデルを市場の反応に合わせて適応、調整するフェーズであるから、ビジネスモデルを継続的に監視、評価、適応させいくマネジメント態勢を構築することが中心課題である。つまり、構築されたビジネスモデルを市場に適応させるように調整しながらも、絶えず進化させる方向を模索することになる。