ロジックツリー型分類

 ものごとを論理的に展開するためには、関係者に理解してもらわなければ始まらない。そのためには、言葉で直接話すことも必要であるが、文章により表現することも重要な手段である。簡単な内容であればメモ程度で十分かもしれないが、大抵は章立てをして、読者に解りやすく伝えるという方法をとるのが普通である。
 その場合の要約版が目次であるが、これがMECEになっていれば読者の理解が得られる可能性が高い。例えば、ある疑問を解決したいと思い書籍を選ぼうとする場合、まず、目次を見てページをめくる価値があるかどうかを判断する。もちろん別の方もあるだろうが、目次を設ける主な理由はこの辺にあるのではないだろうか。
 これは、ロジックツリーを縦型に展開している分けで、ある意味で、テーマ空間のなかの構成要素を網羅的に列挙しているに過ぎない。そこで読者は、自分が求めている解あるいはヒントがそこに含まれているかどうかを判断するわけである。このように書籍の章立ては、一般的には階層的で、下位の項目の内容が上位の項目を説明する構造になっている。
 ところが、現実の論理思考では、階層的な記述では説明しにくいものも多く存在する。というよりそうしたものの方が多いように思われる。こうした場合に、同時並列的に分類整理する方法がロジックツリー型分類である。もちろんこれとても、枚挙法の一種であるから、階層構造を基本としているが、論理思考のプロセスがより明確に表現される。
 結果から原因を辿る場合には便利で、対処方法が明確になるため、説明力に優れていることから、モレやダブリを防止する手法としてよくもちいられる。しかし、もの事はそう簡単には分類できるものばかりではないので、どうしても迷ってしまうことがある。特に時系列という要素が加わると、とたんに困惑してしまうことがある。
 そうした混乱を吸収する手法として、複雑なものを無理に分類したり単純化したりすることを避けて、グルーピングすることで、全体を理解できるように表現しようとするのが、マップ方式である。しかし、これらの手法はいずれも論理思考による表現方法で、何を伝えたいかにより、適宜組み合わせて用いられている。