消費行動を支える価値観やライフスタイルを生活体系からアプローチしているのがライフスタイル分析である。各世帯または個人の生活様式、生活態度などを分析することを意味しているが、具体的には、衣服、食事、住居、余暇、趣味、買物、社交、健康など多方面にわたる生活構造・意識・行動を総合化したものをいう。
これらの切り口により、消費者を分類してタイプを設定することは、人口統計的な特性による分類などよりも、製品開発や製品コンセプトの設定に効果的である。つまり、それぞれのタイプごとの消費者のニーズやウオンツを分析することで、新製品や関連商品に対する有力なヒントが得られ、市場細分化などのマーケティング活動に役立つ。
ライフスタイル分析を進める手順はまず変数のリストの作成である。?生活構造:(家計消費パターン、生活時間の配分パターン、耐久消費財などの保有度合い、生活習慣、メディアへのアクセスなど)。?生活意識:(価値観、生活目標、消費、購買意欲、準拠集団、階層など)。?生活行動:(購買行動、職業活動、社会的活動、余暇活動など)である。
これらについて、多数の変数を設定するわけであるが、その際、各変数を尺度化するように工夫しなければならない。例えば、意見に対する賛否を5段階でとる質問を設けて、サンプルの対象集団について質問を行う。調査データは変数別に得られるので、次元数が多すぎて分析が困難になるため、次のような方法で集約化する。
主成分分析、因子分析、数量化?類などの方法がそれである。この分析でいくつかの共通因子あるいは主成分に分類できるので次元を少なくすることができる。例えば、生活の物的豊かさの度合いを表す因子、精神的充実度を表す因子、生活拡充志向の度合いを表す因子などが得られる(市場調査ケーススタディ:後藤秀雄著 より)。
このようにライフスタイル分析を用いることにより、消費者の生活構造、生活意識、生活行動を類型化することができれば、これを一つの市場として捉えることも可能になるから、消費財マーケティングには有力な武器となるが、調査項目が多すぎると総合指標となる成分の共通性が低下するので、自社の独自能力との相性を考えながら行うべきである。
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