価値分析と価値工学(VA&VE)

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 VA(価値分析)とは、その製品の機能や品質、消費者の求める機能を一定水準に保ちながら、不要なコストを削減するために行う分析である。それは単に原材料費や購入部品費の削減に止まらず、直接労務費や間接労務費の節約にまで触手を広げた分析であり、コストと価値を比較することから始められることになる。
 VAは、製品のもつ機能や製品を構成している部品について、その果たしている役割が本当に必要なのかどうかを分析することに始まり、必要な機能を維持するために不必要な作業時間を短縮したり、コストの安い部品に取り替えることが可能であるかどうか、などという問いかけを中心にVAグループによって展開される。
 VAグループは、設計、生産、品質管理、営業、購買担当者及びVAスタッフによって構成され、情報が収集されたのち、部品の排除や設計変更、製造工程の改善、原材料の代替可能性、その他製造コストの削減に役立つあらゆる創造が行われ、これらのアイディアを統合し、代替案を作成する段階へと進むことになる。
 この代替案のなかから最適なものを選択して、各関係部門に提案されるが、最終的にはVAスタッフにより、提案どおりに期待された成果が上がっているかもチェックされる。このVAは傍系の企業や下請企業にまで範囲を拡大して行われるが、このVA技法を製品開発、設計の段階で適応する場合をVE(価値工学)と呼んでいる。
 VEは、まず対象とするテーマを改善ニーズの高いものから選定し、これを検討するために必要な情報の収集が行われる。この段階で得られた情報を基に機能を定義されるが、この機能を確立するためのコスト、現状とのギャップなどを測定するという工程をたどる。つまり、VA(価値分析)を先取り的に適応するわけである。
 ただ、VE(価値工学)とVA(価値分析)が異なるのは、まだ開発段階での適応ということであるから、VA(価値分析)によって分析された後に変更ないし改善されるという過程を経ることがないわけであるから、VEは大幅に製造コストを節約できるという見方もできるし、製品コンセプトも明確に定義づけられるメリットがある。