利益計画を戴した年度予算が決定されると、これを月次に予算に展開していくことになるが、ここでは、販売予算に連動して他の予算が決定されるから、季節の変動を読み取る時系列分析を用いて行われる。時系列変化は、その時々の諸要因が重なり合い複雑に変化するので、一気に季節変動だけを取り出すのは難しい。
時系列変動には、長期間にわたって連続的、規則的に生じる傾向変動、数年後ごとに波状的に繰り返される循環変動、1年を周期として繰り返される季節変動、これらの変動以外に天災や戦争などのようによって起こる不規則変動など、複雑な要素によって構成されているので、分析により順次これらの変動を取り除き季節変動を取り出す。
分析方法は、加法モデルと比例モデルがあるが。後者の方が売上高(原系列)=傾向変動×循環変動×季節変動×不規則変動で表現できるので、始めに実際の売上高(原系列)をプロットし、次に12カ月の移動和を計算して2つの移動和の平均を求める。これを更に12カ月で割ると移動平均値(季節調整済系列=傾向変動×循環変動)が求められる。
この数値で原系列を割れば、年度別季節指数(季節変動×不規則変動)が抽出できるから、最後にこれを月別に平均すれば不規則変動要因は除去されるので、月別平均値の12カ月分の合計が1,200になるように調整すれば標準的な季節指数が得られる。これを売上高季節指数として各予算を配布することになる。
もう一つ方法は、連環比率法と呼ばれるものである。この方法は、「各年各月の連環比率=その年月の売上高/直前年月の売上高」であり、最初の月の連環比率は1.00とし、次に各月の連環比率の月ごとの中央値を表の中に書き入れていく。次に各月の仮指数を算出する。最初の仮指数は100とする。
それ以降の月の仮指数は直前月の仮指数に当月の中央値を乗じて求める。最後に最終月の仮指数に最初の月の中央値を乗じて求める。その場合、その数値が100になればそれぞれの仮指数がそのまま季節指数となる。100を超えた場合はその超過分を12で割った値を2番目の月の仮指数から逐次引いて(3番目以降は2倍、3倍・・)季節指数を求める。
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